2013年3月30日

「ミツバチの羽音と地球の回転」

この映画を初めて見た時、どうしてスウェーデンの現況が描かれているか少し分かりませんでした。最初と最後の部分は祝島の原子力発電所に反対する運動を中心にしているので、一体どうして35分ぐらいも長い時間スウェーデンのグリーン・エネルギー努力に関するセクションがあるかと思いました。どうして変だと思ったかというと、両方の筋はエネルギーの発電や利用というテーマに関係がありますが、違う国だし、異なる問題があるので、この筋同士の関係があまりないからです。でも、この映画のメッセージとテーマをもう少し考えて、段々分かるようになったように思います。

この映画のフォーカスはエネルギー資源だけではなく、皆は環境のために個人の規模で何ができるかという課題、つまり草の根運動だと思います。スウェーデンのインタビューを受けた人たちは小規模、あるいは個人の規模で環境にとって悪いエネルギーに頼らないようにしたり、自然エネルギーの利用を支えたりしています。それと同じように、祝島の村人一人一人も原発発電所の建設に反対しています。

監督の主なメッセージというのは、日本人がスウェーデン人と同じように原発などに反対するだけではなく、積極的に代替を推進するべきだということです。特に、この映画では、スウェーデンと日本の運動はミツバチの協力的な活動と同じで、小規模で社会と地球に影響を与えられるという意見が表されています。ですから、両方の運動は「ミツバチの羽音と地球の回転」という分かりにくいタイトルによってつながられていると思います。

1 件のコメント:

  1. Shi先生から:
    「草の根」運動。いい言葉ですね。たしかにこの監督がスウェーデンの例を出したのはそういう考えがあったのかもしれません。外国の例を日本にすぐ応用することはできなくても、一部でも使えることがあると思います。そういえば、昨日の新聞で電力の自由化を政府が進めようとしているが、なかなか進まないという記事を読みました。私はどうしてなかなか進まないのか実際の理由は分かりませんでしたが、少なくとも政府がそういう動きをしようとしていることを知って、これから日本も何か変わるかもしれないと思いました。

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