2012年10月18日

星新一の女性と書き方

最近は星新一の1960年代に書かれた「リンゴ」と「なぞの女」*という小説を読みました。面白いテーマがたくさん出てきますが、私にとって、一番面白いところは女性がどのように描かれたかということです。というのは、星の女性は話にとってあまり大切じゃなくて、まるで性格がないようだからです。でも、それは星の書き方か時代のせいかよく分かりません。

私の意見では、星の書き方の方が女性の描かれ方に対して大きい影響があるかもしれないと思います。というのは、この小説は少し科学的に書かれていて、男性もあまり性格がないようだからです。性別を問わず、この二つの小説に個人的な名前がある人物が一人しかありません。(「リンゴ」のマスターとA氏という人物の「名前」はそれぞれの役割に関係があるので、本当の名前じゃないと思います。これは星の意図かどうか分かりませんが、私の意見では、「A氏」という名前は実験に参加している人だという感じがあります。)

けれども、女性より男性の方が個人的な性格を持ちそうです。とくに「リンゴ」の二人の女の人について考えれば、まるで同じ人のように話します。ですから、女性を男性と比べると、このような違いがまだ見えるという理由で、星の小説の女性に関する状況は筆者の書き方だけではなく、時代にも影響されてしまうかもしれないと思います。

とくにスタイルの影響のようなので、星が描く女性は大きなな問題になるほど悪いステレオタイプじゃないと思いますが、読者は無批判に読めば、それは問題だと思います。

*もし読んだことがなかったら、簡単に言えば、「リンゴ」は毎晩りんごの比喩によって女性に関する夢がある男の人が急にけがをするという話です。そして、「なぞの女」では男の人が酒とけがのせいで奥さんを忘れてしまいます。

2 件のコメント:

  1. 「A氏」は実験のような名前というポイントは本当に面白いと思います!ケーススタディーはそのような偽名をよく使いますね。多分科学の調子を出すために、本当の名前を作りませんでした。

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  2. 実は星新一の小説はアルファベットをよく使うと思います。でも名前だけでアルファベットを使ったら科学の調子が出すことができるかどうかはよくわかりませんね。

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