2012年10月20日

直訳対意訳

作品を翻訳する際に、何が一番大切なことですか。原文の言葉を守ること(直訳)と訳文を洗練すること(意訳)と、どちらの方がいいですか。確かに、両方が出来れば一番理想的な結果ですね。でも、二つの言語の間で言語構造が違えば違うほど、そして、文化的な言及があればあるほど、自然に翻訳しにくくなります。ですから、直訳と意訳をどう折り合いを付けた方がいいでしょうか。

私の意見では、直訳を中心にしながら、不自然な翻訳になったら意訳をした方がいいと思います。つまり、同じ意味を持っている言葉を使うことに努力しながら、イディオムか口語的な表現が分かりにくくなるほど不自然になったら、訳文の言語で近い表現を探した方がいいです。でも、文化的な言及だったら、そのままにした方がいいと思います。

どうしてかというと、翻訳された作品は原作の筆者の文化への窓だからです。この窓を通して、読者は異文化のこと(例えば、習慣や常識など)を学べます。でも、分かりやすくするように翻訳者が文化的な言及を消したら、せっかくの習う契機も消えてしまうと思います。ですから、意訳しながら微妙に説明したり脚注を使ったりした方がいいんじゃないかと思います。

でも、それは私の考え方だけです。一つだけの正しい翻訳方法がないと思います。一番大切なのは直訳と意訳について考えながら翻訳することだと思います。両方はそれぞれの利用があるので、翻訳したいと思ったら、是非自分の好きな方法を選んで、他のを忘れないで下さい。

3 件のコメント:

  1. 翻訳は本当に難しいですね。私も意訳の方が好きですが、多分勉強のために、直訳の方が役に立つかもしれません。そして原作はどのようなもの(作文とか小説とか詩)によって翻訳の目的が違うと思います。

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  2. 翻訳とは原作の意味への理解に基づいて、作家の気持ちを他の国の人に渡すことだと思います。だから、直訳も意訳でもただの手段です。私は百年前の中国人が翻訳した名作で面白い表現を見た時、古典英語から古典中国語に訳すのはなんといってもありえないと思いました。でも、その翻訳はリズムもピッチもぴったりでした。その翻訳家は絶対原作の意味を徹底的に理解したと思います。更に、自分の国の言葉を運用することもすごく上手です。だから、半分以上は意訳ですが、その名作の美しさを全て中国の読者に渡しました。

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  3. 作品としての完成度を求めるなら、きっと意訳の方が良いのでしょうね。
    以前から常々疑問に思っていたのですが、ノーベル文学賞を受賞した、英語を母語としない作家の方の作品というのは、英語訳が評価されているのでしょうか、それとも原本が評価されているのでしょうか。
    もし訳本の内容が評価されているのであれば、受賞すべきは作家さんと訳者さんではないかと思ったりしたのですが・・・。

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